シャドーイング
前回書いたオーバーラッピングと似た練習方法でシャドーイングという方法があります。
まあすでに有名な方法なので、知ってる人は多いと思います。僕もネットで色々練習方法を検索していた時、シャドーイングについて知りました。
細かいところはわかりませんが、オーバーラッピングとの一番の違いは、文字原稿を同時に見ながらやるかどうかです。シャドーイングの場合は、音声を聞いた直後に、聞いたものを頼りに自分でも同じように発声します。何も見ないで、自分の聞き取り力のみが頼りなので、シャドーイングのほうが難しいと思います。
大まかにいえば、聞いた音声を真似て口に出すというものですが、細かくいえば、人によっていろいろなやり方があるようです。僕が始める前に参考にしたのはK/Hシステムという方法論でした。
(詳細は以下リンク)
詳しくは調べたり本を読めばわかると思いますが、僕が特に参考にしたのは、限りなく100%の出来具合を目指すという点でした。
最初は、KH法の本にあった練習教材でしばらく練習したあと、CNN English Expressという教材でやりました。これはニュース英語記事がまとめられてて、CD付属でほぼすべての記事の音声を収録しています。1記事は3〜40分位だったと思います。
僕は主に3〜15分位の記事で繰り返し練習しました。
各記事に和訳や文法解説がついていたりするので、最初はそれに目を通して、しばらくオーバーラッピングやったあと、シャドーイングに移行していきました。シャドーイングは仕事で運転中によくやりました。また、時々どの程度できているか自分の音声を録音して出来具合をチェックもしてました。
結局、本当の意味で100%できていたかは疑問がありますが、自分の中で間違いはない、そしてもう嫌気が差すぐらいに繰り返したら次に進むようにしていました。といっても、1記事1記事繰り返していたのではなく、いくつかの記事音声をまとめてプレイリストにして、流しながらシャドーイングしてました。
シャドーイングを集中的にやってたのはたしか半年ほどでした。その後も1年位やってましたが、次第に熱が冷め、移動中のオーディオはポッドキャストやオーディオブックに移行しました。
シャドーイングの効果ですが、間違いなくあるとは思いますが、これもやはり何とも言えません。ただ、ネイティブの早口英語に付いていく必要があるので、おそらく聞き取りや発話における瞬発力のようなものが鍛えられます。あと、何度も同じことを口にしていれば、使える単語や言い回しも増えていったり、ネイティブ話者の真似をうまくできるようになれば発音も良くなるかもしれません。通訳練習としても使われているらしいです。たしかにこれできないと同時通訳は厳しいかな。
同時に色々なことを鍛えてるということから、かなり万能な練習方法ではないかなと思います。