オーバーラッピング その2
前回の続きです。
映画マトリックスでの最初の英語オーバーラッピング体験のあと、再びオーバーラッピングを始めたのは、その10年後かそれ以上経ってからでした。
2013年に英語学習を本格的に始めて、その後、オーバーラッピングではなくて、一時期はシャドーイングをかなりやってましたが、その後に、主にグレイデッドリーダーを使ったオーバーラッピングに集中した時期がありました。
まず、グレイデッドリーダーは、英語学習者向けに文法や単語の難易度別に特別に編集された本です。主には古典などの既存の有名小説をグレイデッドリーダー向けに簡略化し短くしたものが多いです。他にも映画のシナリオを小説化したものや、グレデットリーダー向けのオリジナル書き下ろしの小説やノンフィクションがあります。僕は最初のうちは、有名小説を編集した本をよく読んでたのですが、ある時、あまり面白くないかもと感じ始めました。今はオリジナル書き下ろしが圧倒的に好きです。
どんな本があるかは色々なサイトで紹介されてますが、リンクをいくつか貼っときます。
https://toeic-town.net/tadoku-series-graded-readers/
https://youshoyomi.info/extensionreading
僕が一番好きだったのは、Cengage社のpage turners というシリーズです。音声は出版社ホームページで無料ダウンロードできます。
それで、本題ですが、僕がグレイデッドリーダーでオーバーラッピングしたときは、ほぼ全てのグレイデッドリーダーにはオーディオ版もあるので、そのオーディオ版を聴きながら、本を見て、同時に音読するということをしました。レベル別になっているので、およそ90%以上理解できるレベルから始めて、徐々にレベルを上げていきました。90%以上わかるというのは、1ページにわからない単語が1〜2個あるかどうかくらいなレベルです。また初見で大体話しの筋が追える程度。
最初はたしかペンギンブックスのシリーズでやったのですが、レベル3の本でもオーディオ版の音声スピードについていくのが大変でした。しばらく同じレベルの本で数冊同じことをやり、次のレベルに進む感じです。
レベル3位だと、たしか長くても数千ワード、オーディオにして1〜2時間なので、1日30分毎日やれば1〜3日位で1冊終わるので、慣れてくるとさくさく進み、爽快です。僕の場合は、近所の図書館に大量に所蔵されててしかもCD付きだったので、色々な出版社のものを順番にやっていき、たしか最終的に50冊位(いや30冊だったか)同じやり方で読みました。
当時は朝5時に起きて、6時から言語交換でスカイプがあったので、そのスカイプまでの時間にやりました。爽やかに目覚めることができなかなかよかったです。あと、うまく真似できてスムーズに発音できるとすごく快感です。やっているうちにゲーム感覚になっていきました。
ひとつ、難点は主にイギリス系の出版社が出していることが多いせいか、アメリカ英語のオーディオ版がなかなか見つからなかったことです。僕は基本的にリスニングは意識して極力アメリカ英語に絞っていました。
(続く)